少し前の思い出

野良猫、小旅行、日常など少し前に撮った写真についてあれこれ考えるブログ。時間差すごいよ。

自然光を生かした明治の写真館

成人式の記念撮影ぶりに写真館に行きました。

しかも超老舗の写真館。

 

それがここです!どん! 

 

高田小熊写真館(明治村5丁目)

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

ジブリに出てきそうな佇まい。
白い壁と赤い屋根が緑といいコントラスト。

実はこれ、明治村(愛知県犬山市)に移築された明治に建設された写真館です。展示物なので写真館の営業はしていません。

明治村で開催されるリアル謎解きゲームが好きで年1〜2回は明治村に行ってて、その時に建物を訪れるミッションで初めて中に入りました。明治村5回以上行って初めての来館。
主要道路から離れてるから全然気がつかないんだよね。不思議系ストーリーでいつも通ってる道に突如として現れたお店的な建物だよこれ。

 

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

建物内、2階の写場。いわゆるスタジオです。

広い写場に大きな窓からたくさん外光がはいってて明るい!
そして暑い!
撮影時は夏だったので業務用と一般家庭用の扇風機がガンガン回ってました。明治の建物にクーラーはないからね。

ちなみに1階は応接間や暗室などの作業場、居住スペースになっています。興味がなかったのか一枚も写真撮ってなかった。

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

和風なバック&洋風な椅子。レトロ満載な当時のスタジオが再現されています。
大正・明治の和洋折衷な組み合わせってカッコかわいいよね。好き。

明治当時、写真館は「書割(かきわり)」と呼ばれるバックや小道具にも力入れてて、専門の絵師にバックを描かせたり、高価な舶来の小道具を購入したり、その豪華さを競ってたんだって。
そう明治村のガイドブックに書いてありました。

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

展示の小物。
高価な舶来の小道具なんだろうか・・・豪華・・・これ・・・。
明治と現代は違うからね、うん。

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

スタジオカメラ。この黒布被って撮影するんだっけ。きっとレンズもズーム出来ないし、適正露出も自動で教えてくれないし難しそう。
このカメラしかなかったら、私は写真を撮ることはなかったね。現代技術に感謝。

そしてカメラの横に写ってるU字形のさすまたみたいなものは「首おさえ」や「胴おさえ」という撮影補助器具。昔は撮影に長時間の露出を要したのでこれを使って体を固定していたんだって。
そう明治村のガイドブックに書いてありました。(2度目)

この器具はガイドブック読むまで花瓶支えかと思ってた。これにひっかければ花瓶が空中に浮いてるようにみえる!的な道具かと。使用率低そうだけど、明治ならそんなんあるかなって思ってた。

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

改めてじっくり見ると・・・スタジオの明るさすごいな。光よくまわってるわ。

明治時代は人工照明がないから外光を効果的に取り入れることが重要で、この小熊写真館でも北側の屋根を全面ガラス張にして、独特の白黒天幕を使って光量を調節してたんだって。

そう明治村のガイドブックに書いてあった。(3度目)

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

間近で見ると窓が本当に大きい。
この大きな窓からスタジオ全体に光が差し込むので、自然光だけで素敵な写真が撮れるんだね。

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5D Mark III / EF24-105mm f4 IS USM

ストロボ無しでこれ。素敵やん。
ちゃんとバックの光も自然光と同じ向きに描かれてるし、絵全体がボケてる風に描かれていいね!

実は係員の方に頼むと、この場所で撮影させてくれます。
ぜひ一度撮ってみてはどうでしょう。

 

私は係員の方に頼む勇気がなくて、無人記念撮影しました!

 

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すき焼き食べたくなってください。